28年度3年次編入(4月入学)募集要項(願書は添付されていません)
2015年12月5日(土)〜6日(日)第31回国際生物学賞記念シンポジウム「細胞生物学が切り拓く新たなライフサイエンス」
ネットワークに内在する情報のベクトル化と制御
マウス胚ノード繊毛においては中心構造体の欠損が回転運動パターンを可能とさせるがその代償として構造配置の不安定性をまねく
図1.体の左右マウス胚とノード繊毛の運動と構造
(A)受精後8日目のマウス胚にあるからだの左右を決める繊毛運動。通常は時計回りに回転運動をしている。(B)マウス胚にタキソール処理を行うとノード繊毛の運動パターンが乱れる方向の定まらない回転運動と平面運動を示す。(C)電子線トモグラフィーにより得られたノード繊毛の微小管配置。微小管は繊毛内で規則正しく配置されている。(D)タキソール処理を行ったマウス胚ノード繊毛の微小管配置。微小管の配置が乱れる。膜近傍にある微小管が途中から軸糸中心へ移動している。
図2.ラジアルスポークを欠損した気管繊毛は回転運動を示す。また、微小管配置が摂動に対して脆弱になる。
(A)ラジアルスポークを欠損した気管繊毛の運動。通常気管繊毛は平面運動を示すが、この変異体では時計回りの回転運動を示す。(B)タキソール処理をした気管繊毛の運動パターン。野生型気管繊毛の運動パターンははタキソール処理により変化しない。一方でラジアルスポークを欠損した気管繊毛はタキソール処理により反応し方向の定まらない回転運動になる。(C-D)ラジアルスポークを欠損した気管繊毛の断面構造。ラジアルスポークを欠損する事により気管繊毛内の微小管の配置が乱れるが、頻度は低い。一方、タキソール処理を行うと微小管の配置が乱れる頻度が増加する。
第122回生命機能研究科研究交流会2015年11月11日(水)12時15分~講演:決まり次第掲載いたします。(未定)
詳細決まり次第掲載致します。
第123回生命機能研究科研究交流会2015年11月18日(水)12時15分~講演:西條 将文(生命機能研究科・細胞機能学研究室、准教授)
講演者:西條 将文 (生命機能研究科 細胞機能学研究室)
講演内容: 「転写を阻害するDNA損傷はどのように除去されるのか」
要旨:
転写の鋳型鎖上にあり転写伸長を阻害するDNA損傷は「転写と共役したヌクレオチド除去修復」により除去される。RNAポリメラーゼの進行の停止が引き金となると考えられているがその分子機構はまだ明らかではない。また、この修復の異常によりコケイン症候群や紫外線高感受性症候群などの遺伝性疾患が引き起こされる。
今回のコロキウムでは、修復因子の機能やユビキチン化・SUMO化の関与など私たちの研究室の最近の成果を紹介する。
・世話人氏名 : 西條 将文
Tel : 06-6877-9136
Eメール : saijom@fbs.osaka-u.ac.jp
第124回生命機能研究科研究交流会2015年11月25日(水)12時15分~講演:渡邊 浩(生命機能研究科・木村研究室・助教)
講演者:渡邊 浩(生命機能研究科・木村研究室・助教)
講演内容:「テラヘルツ光を用いてみる世界」
要旨:
光物性とは光を用いて物質を制御し観測する学問である。
光とは電磁波であり普段私達が直接見ることができる可視光以外にも、X線や赤外線、さらに
電子レンジなどに使われるマイクロ波などの電波も含まれている。
近年そんな様々な光のうち、周波数がテラヘルツ領域にある光が着目され、研究が盛んに行われている。
このテラヘルツ波は電波と光の中間の性質を持ち、高い透過性があり生体分子間の運動を見ることができる
事が知られている。テラヘルツ光を用いたイメージングなど、どのようにテラヘルツ光が応用されているか
について紹介したい。
・世話人氏名 :木村真一
Tel :06-6879-4600
Eメール :kimura@fbs.osaka-u.ac.jp
2015年11月04日(水)掲載 近藤滋教授の細胞工学不定期連載「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」の最新記事「第31回 工務店細胞が「建設」する深海のスカイツリー」が、11月号に掲載されました。
28年度3年次編入(4月入学)募集要項(願書は添付されていません)
2015年11月12日(木)掲載 深川教授(染色体生物学研究室)のインタビュー記事がCurrent Biology11/2号に掲載されました。
深川教授のBiographyともいえるインタビューで、中学・高校時代から、大学院、ポスドク時代、そして今日に至るまで、どんな思いで研究者になったのか、どうしてChromosomeの研究を始めたのかがよくわかります。さらには、日本で研究するメリット・デメリット、若手研究者へのメッセージなど、将来に向けての思いも語られています。是非、ご一読を。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S096098221501163X
"An intraflagellar transport protein is required for transport of motility-related proteins into cilia/flagella" Dr. Hiroaki Ishikawa (University of California, San Francisco, USA)
Date/Time
November 17, 13:00-14:00
Place
2F Seminar Room, Biosystems Bulding
Speaker
Dr. Hiroaki Ishikawa
University of California, San Francisco, USA
Title
An intraflagellar transport protein is required for transport of motility-related proteins into cilia/flagella
Abstract
Cilia and flagella are hair-like organelles that protrude from the surface of cells and are important for making driving forces and sensing extracellular signals. Cilia/flagella are assembled and maintained by the process of intraflagellar transport (IFT), a highly conserved mechanism involving more than 20 IFT proteins as well as motor proteins. However, the functions of individual IFT proteins are mostly unclear. To help address this issue, we focused on a putative IFT protein TTC26/DYF13, which is conserved in ciliated organisms. TTC26/DYF13 localizes to cilia/flagella in mammalian cultured cells and Chlamydomonas reinhardtii. GFP-labeled mouse TTC26 moved bi-directionally along the length of cilia in mammalian cells. TTC26/DYF13 was also biochemically confirmed as an IFT complex B protein in mammalian cells and C. reinhardtii. The dyf13 mutant in C. reinhardtii exhibits shorter flagella and motility defects. Surprisingly, IFT particle assembly and speed were normal in dyf13 mutant flagella, unlike in other IFT complex B mutants. Comparative proteomic analysis, as well as biochemical examination of dynein arm components, indicated that a particular set of proteins involved in motility was specifically depleted in the dyf13 mutant. Thus, although TTC26/DYF13 is a bona fide IFT complex B protein, it is not required for IFT complex assembly or motility, but instead plays a specialized role in transporting a discrete subset of cilia/flagella proteins into flagella in order to allow assembly of full-length cilia with normal motility.
OsakaMito2015
OsakaMito2015
みなさま
下記の通り、生命機能研究科セミナーを開催いたします。みなさまのご来聴を
お待ちしております。
【日時】2015年11月30日(月)15:00~17:00
【場所】吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
【演者】杉浦 歩 先生(McGill大, カナダ)
【演題】「ミトコンドリアからペルオキシソームができる!?」
【演者】今村 博臣 先生(京大・生命科学研究科)
【演題】「蛍光バイオセンサーを用いた細胞内ATP濃度イメージング」
【演者】瀬崎 博美 先生(Johns Hopkins大, アメリカ)
【演題】「ミトコンドリアを切る:なぜ、いかに」
※講演終了後は、生命システム棟2階ラウンジにて、意見交換会を開催します。
奮ってご参加ください(ソフトドリンクとスイーツをご用意しています)。
--------------------------------------------------------
世話人 生命機能研究科ミトコンドリア動態学研究室
准教授 岡本 浩二
Tel: 06-6879-7970
E-mail: kokamoto@fbs.osaka-u.ac.jp
--------------------------------------------------------
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/seminar/seminar/docs/fbs-seminar-okamoto-20151130.pdf
方位限定環境で育った動物の視覚野細胞は正常よりシャープな選択性を持つ
第125回生命機能研究科研究交流会2015年12月16日(水)12時15分~講演:佐々木耕太(生命機能研究科・大澤研究室・助教)
講演者:佐々木耕太(大澤研究室 助教)
講演内容:「1次視覚野神経細胞が見せるダイナミックな性質」
要旨:
網膜で受け取った視覚情報は視床の神経核を経由して、大脳皮質
1次視覚野へ伝達される。このコロキウムでは、1次視覚野神経
細胞が見せるダイナミックな性質をふたつ紹介する。ひとつめの
性質はコントラスト順応に関するもので、Troxler's fadingという
錯視の神経基盤になっていると考えられる性質である。ふたつめ
の性質は、神経細胞自身の内的状態や細胞ネットワークの状態に
由来すると考えられる、応答ゲインのゆらぎである。前者は「
機械のような」ダイナミックな性質として、後者は「生き物らし
い」ダイナミックな性質として興味深く、大切であると考えられ
る。
・世話人氏名 : 小林 康 大澤研 准教授
Tel :06-6877-6805
Eメール :yasushi@fbs.osaka-u.ac.jp
2015年11月26日(木)掲載 朝日新聞11/26付朝刊に掲載されているオートファジーの記事に、吉森教授のインタビューがあります。
2015年11月12日(木)掲載 深川教授(染色体生物学研究室)のインタビュー記事がCurrent Biology11/2号に掲載されました。
深川教授のBiographyともいえるインタビューで、中学・高校時代から、大学院、ポスドク時代、そして今日に至るまで、どんな思いで研究者になったのか、どうしてChromosomeの研究を始めたのかがよくわかります。さらには、日本で研究するメリット・デメリット、若手研究者へのメッセージなど、将来に向けての思いも語られています。是非、ご一読を。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S096098221501163X
第126回生命機能研究科研究交流会2016年1月6日(水)12時15分~講演:隅山健太(理研 QBiC/高速ゲノム変異マウス作製支援ユニット・ユニットリーダー)
詳細は決まり次第掲載いたします。
第127回生命機能研究科研究交流会2016年1月13日(水)12時15分~講演:安達直樹(関西学院大学 理工学部 生命医化学科・助教)/齋藤慎一(生命機能研究科・小倉研 D2)
演者: 安達 直樹(アダチナオキ)
所属: 関西学院大学 理工学部 生命医化学科・助教
演題: 「精神疾患神経細胞モデルにおけるBDNFの機能障害」
要旨:
演者: 齋藤 慎一(サイトウ シンイチ)
所属: 生命機能研究科/小倉研 D2/D5
演題: 「ストレス性記銘障害のガラス器内再現の試み」
要旨:
2015年12月01日(火)掲載 長澤丘司先生(現・京都大学再生医科学研究所教授)が2016年に当研究科に着任される予定です。新たな研究室で幹細胞を維持・調節する微小環境(ニッチ)について研究してみませんか?
Profile
1987年、名古屋大学医学部医学科卒業。大阪大学医学部第三内科と大阪府立病院での臨床研修を経て、大阪大学細胞生体工学センターで基礎研究を開始。1993年、大阪大学大学院医学研究科博士課程修了(免疫学 医学博士)。1995年 | 日本学術振興会特別研究員 |
1995年 | 大阪府立母子保健総合医療センター研究所 主任研究員 |
1998年 | 大阪府立母子保健総合医療センター研究所 部長 |
2002年 | 京都大学再生医科学研究所 教授 |
研究テーマ
- 幹細胞を微小環境(ニッチ)が維持するしくみ
- 造血幹細胞が維持され、免疫担当細胞が産生されるしくみ
- 造血幹細胞ニッチの疾患における役割
- 間葉系幹細胞・前駆細胞の発生と機能
- ケモカインやサイトカインの発生における役割と作用機構