【講演案内】
演者: 菅生 紀之
所属: 生命機能研究科・細胞分子神経生物学研究室(山本研)・助教
演題: 「脳の発生・発達における時期特異的なDNA修復酵素の役割」
要旨: DNA修復は、ゲノムの適切な維持に必要不可欠なメカニズムであり、損傷部位の構造に応じて異なる複数の修復経路が使い分けられています。また、個体においては発癌の抑制や免疫系の多様性形成に寄与することがよく調べられていますが、脳形成時期の神経細胞においても必要であることがいくつかのDNA修復酵素のノックアウトマウスを用いた遺伝学的な解析から明らかになっています。しかし、損傷部位の修復を介して導かれる発生・分化における役割に関しては多くの点が不明です。私たちは、その一つであるDNAの塩基損傷修復(塩基除去修復)を担うDNA ポリメラーゼ beta(Pol beta)に着目し、その役割の解明に取組んでいます。全身性Polb欠損マウスの解析では、胎生期の神経系において異常な細胞死が観察され、出生直後に致死となることを報告しています。今回のコロキウムでは、大脳皮質特異的欠損マウスの解析から見出された胎生期の神経産生における役割、さらに生後発達過程の神経細胞における時期特異的な役割に関して紹介します。
世話人氏名 :白崎竜一(山本研究室 准教授)
Tel : 06-6879-4635
E-mail: shirasaki@fbs.osaka-u.ac.jp
演者: 菅生 紀之
所属: 生命機能研究科・細胞分子神経生物学研究室(山本研)・助教
演題: 「脳の発生・発達における時期特異的なDNA修復酵素の役割」
要旨: DNA修復は、ゲノムの適切な維持に必要不可欠なメカニズムであり、損傷部位の構造に応じて異なる複数の修復経路が使い分けられています。また、個体においては発癌の抑制や免疫系の多様性形成に寄与することがよく調べられていますが、脳形成時期の神経細胞においても必要であることがいくつかのDNA修復酵素のノックアウトマウスを用いた遺伝学的な解析から明らかになっています。しかし、損傷部位の修復を介して導かれる発生・分化における役割に関しては多くの点が不明です。私たちは、その一つであるDNAの塩基損傷修復(塩基除去修復)を担うDNA ポリメラーゼ beta(Pol beta)に着目し、その役割の解明に取組んでいます。全身性Polb欠損マウスの解析では、胎生期の神経系において異常な細胞死が観察され、出生直後に致死となることを報告しています。今回のコロキウムでは、大脳皮質特異的欠損マウスの解析から見出された胎生期の神経産生における役割、さらに生後発達過程の神経細胞における時期特異的な役割に関して紹介します。
世話人氏名 :白崎竜一(山本研究室 准教授)
Tel : 06-6879-4635
E-mail: shirasaki@fbs.osaka-u.ac.jp