11月に予定されており延期となっておりました山中章弘先生(名古屋大学・教授)による生物工学特論BおよびCiNet/FBSセミナーが下記の通り、いよいよ来週冒頭に行われます。生物工学コース、 生命機能研究科、CiNetでは聞くことの少ない睡眠・覚醒、オレキシン(睡眠物質のひとつ)、ナルコレプシー(睡眠障害)の話題に加えて、近年開発され神経科学の広い分野で使われ数々の重要な成果を生み出しているオプトジェネティクスについてお話いただきます 。山中 章弘先生は講演の名手として知られる若手教授です。セミナーのみならず、講義への院生、ポスドク、スタッフの皆さんの聴講も歓迎します。皆様のご参加をお待ちしております。
生物工学特論B
講義内容:
日時・場所:
01月14日(火)
13:00 - 14:30(豊中)基礎工学部J棟3Fセミナー室
14:40 - 16:10(豊中)基礎工学部J棟3Fセミナー室
01月15日(水)
10:30 - 12:00(豊中)基礎工学部J棟3Fセミナー室
13:00 - 14:30(豊中)基礎工学部J棟3Fセミナー室
CiNet/FBS Seminar
日時・場所:2014年01月15日 16:30 - 17:30
(吹田)CiNet棟1 F大セミナー室
演者:山中章弘先生(名古屋大学・教授)
セミナー内容:
「神経機能操作と運命制御を用いた本能行動を調節する神経回路の解析」
本能行動は、全ての神経回路が保存された丸ごと個体でのみ発揮される。これまでインビボにおいて特定神経の活動を人為的に操作することが出来なかったために、本能行動がどのようにして調節されているのかについては十分分かっていなかった。近年開発され発展著しい光遺伝学をはじめとする、特定神経の活動操作技術の出現によって、丸ごと個体を用いて本能行動を制御する神経回路の研究が可能となった。本セミナーでは、様々な神経細胞に同手法を適用するのに有用な各種遺伝子改変マウスの作成や、それらの遺伝子改変動物を用いて実際に神経活動操作を行い、行動制御によって神経回路機能と行動発現機構について明らかにした最近の研究について紹介する。
We are going to have a seminar by Dr. Akihiro Yamanaka (Nagoya University) at CiNet 1F seminar room on January 15th, 2014 (16:30-17:30). The talk will be given in Japanese. His recent papers are listed below. Everyone is welcome.
References
生物工学特論B
講義内容:
- 睡眠覚醒について
- 視床下部神経回路の電気生理学的解析
- オプトジェネティクスの原理と応用
- オレキシンとナルコレプシー
日時・場所:
01月14日(火)
13:00 - 14:30(豊中)基礎工学部J棟3Fセミナー室
14:40 - 16:10(豊中)基礎工学部J棟3Fセミナー室
01月15日(水)
10:30 - 12:00(豊中)基礎工学部J棟3Fセミナー室
13:00 - 14:30(豊中)基礎工学部J棟3Fセミナー室
CiNet/FBS Seminar
日時・場所:2014年01月15日 16:30 - 17:30
(吹田)CiNet棟1 F大セミナー室
演者:山中章弘先生(名古屋大学・教授)
セミナー内容:
「神経機能操作と運命制御を用いた本能行動を調節する神経回路の解析」
本能行動は、全ての神経回路が保存された丸ごと個体でのみ発揮される。これまでインビボにおいて特定神経の活動を人為的に操作することが出来なかったために、本能行動がどのようにして調節されているのかについては十分分かっていなかった。近年開発され発展著しい光遺伝学をはじめとする、特定神経の活動操作技術の出現によって、丸ごと個体を用いて本能行動を制御する神経回路の研究が可能となった。本セミナーでは、様々な神経細胞に同手法を適用するのに有用な各種遺伝子改変マウスの作成や、それらの遺伝子改変動物を用いて実際に神経活動操作を行い、行動制御によって神経回路機能と行動発現機構について明らかにした最近の研究について紹介する。
We are going to have a seminar by Dr. Akihiro Yamanaka (Nagoya University) at CiNet 1F seminar room on January 15th, 2014 (16:30-17:30). The talk will be given in Japanese. His recent papers are listed below. Everyone is welcome.
References
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Tsunematsu T, Tabuchi S, Tanaka KF, Boyden ES, Tominaga M, Yamanaka A
(2013) Long-lasting silencing of orexin/hypocretin neurons using archaerhodopsin induces slow-wave sleep in mice. Behavioural Bain Research, in press. -
Tanaka K F, Matsui K, Sasaki T, Sano Hiromi, Sugio S, Fan K, Hen R, Nakai J, Yanagawa Y, Hasuwa H, Okabe M, Deisseroth K, Ikenaka K, Yamanaka
A Expanding the repertoire of optogenetically targeted cells with an enhanced gene expression system. Cell Reports 2(2):397-406, 2012. -
Tsunematsu T, Kilduff TS, Boyden ES, Takahashi S, Tominaga M, Yamanaka A
Acute optogenetic silencing of orexin/hypocretin neurons induces slow wave sleep in mice. J Neurosci 31:No.29, 10529-10539 (2011). -
Yamanaka A, Beuckmann CT, Willie JT, Hara J, Tsujino N, Mieda M, Tominaga M,
Yagami K, Sugiyama F, Goto K, Yanagisawa M, Sakurai T
Hypothalamic orexin neurons regulate arousal according to energy balance in mice. Neuron 38: No.5, 701-713 (2003).