日時
2018年4月27日(金)16:00〜17:00
場所
吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
演者
大学保一(東北大学学際科学フロンティア研究所)
演題
ゲノム複製におけるDNAポリメラーゼ間での機能分担と協調性
要旨
膨大な分子であるゲノムDNAの複製は平坦な道ではなく,様々な障害に遭遇しつつゲノムは複製される.そのため,個々のDNA複製装置は継続的なDNA合成を行いつつも,フレキシブルに様々な障害に対応する必要がある.その一点として,真核生物は10種類以上DNAポリメラーゼをもち,それらが分業し,協調的に機能することにより,効率的なゲノムDNAの複製を行っている.個々のDNAポリメラーゼによる合成反応の効率,正確性は異なり,多様なDNAポリメラーゼが機能する仕組みの解明は,ゲノム情報の安定性という観点から重要な問題である.本セミナーにでは,ゲノム科学的に,DNAポリメラーゼ間での分業を解析する研究アプローチ,及び,その成果を紹介するとともに,なぜ,正確性の高いポリメラーゼと低いポリメラーゼが協調的にゲノム複製を行っているかを議論する.
世話人
深川竜郎
Tel: 06-6879-4428
E-mail: tfukagawa@fbs.osaka-u.ac.jp
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/seminar/seminar/docs/fbs-seminar-fukagawa-20180427.pdf