7月21日、平岡先生を中心として神戸高校のサイエンスツアーが開催されました。平岡先生のご出身高校ということで、受け入れが10年ほど続いているそうです。
今年は47名の生徒さんと引率の先生が6、7名来学されました。
今回の参加ツアーは6コース設定されており、1)細胞核ダイナミクス研究室、2)プロトニックナノマシン研究室、3)Cinet(高磁場MRI施設)、4)ダイナミックブレインネットワーク研究室、5)光物性研究室、6)レーザーエネルギー学研究センターからグループごとに2コースを選んで見学する形に設定されていました。
1)では蛍光顕微鏡を使って、GFP蛍光ラベルした細胞を直接観察し、2)では精製タンパク質試料の電子顕微鏡観察や、電子顕微鏡施設の見学が行われ、みなさん、目を輝かせていました。
2)の見ている試料をあてるクイズではどのグループも正解で、参加者の真剣さが伝わってきました。
3)ではMRIのしくみの講義を受けたあと、実際に試料観察をして、撮った画像データも提供いただけたようです。野菜や植物のMRI画像、普段はなかなか見られるものではなくて、興味津々。4)ではプリズム順応を体感する実習や5)では光速計算(レーザー光を使った軌跡の距離と時間の計測)実習があり、データ解析をする顔は、皆研究者そのものでした。
6)は生命機能研究科外の施設の見学でした。身近な空き缶を使った分光器作りで光のプリズムを体感されたようです。
平岡先生の生命機能研究科全体にわたる生命の幅広く深い研究活動に触れられて、巧妙で精巧にできている生き物のしくみを明らかにする基礎研究の醍醐味が伝えられました。参加者の方々の将来、科学の道へつながるきっかけも芽生えたかもしれません。
(企画室 岡本)