【講演内容紹介】
講演者:
黒川洵子(東京医科歯科大学 (TMDU) 難治疾患研究所 (MRI) 生体情報薬理学分野・准教授)
講演内容:「男女別心毒性予測をめざした基礎研究」
臓電気活動に男女差があることは古くから知られており、ほとんどの不整脈疾患で発症率に男女差がある。薬剤の副作用として発症する致死性不整脈も女性での発症が有意に高い。
我々は,この薬剤性不整脈における男女差の分子機構の一端を明らかにし、今注目されている非臨床安全性試験における心毒性予測にも男女差という観点を考慮すべきではないかと考えて
いる。心毒性予測の領域では、ヒトiPS細胞技術やインシリコ技術の応用も検討されており,その流れの中で我々が行っている独自の取り組みも紹介したい。