図1.piRNA を介するエピジェネティックな遺伝子抑制
胎仔期生殖細胞で蛍光タンパク質であるGFPを発現しているOct4-GFPマウスと、GFPのアンチセンス鎖を発現するマウスを交配させた結果、GFPの発現制御領域におけるDNAのメチル化の導入、GFPタンパク質の発現抑制が観察されました。この阻害効果はMili欠損マウスでは、観察されなかったことから、piRNA経路に依存したサイレンシングが人工的に誘導できたことを示しています。
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図2.人為的piRNA産生システムによる遺伝子特異的なDNAメチル化
胎生期の雄性生殖細胞においてアンチセンス鎖のRNAを発現させることにより、人為的にpiRNAを産生でき、遺伝子特異的なDNAのメチル化が誘導可能であることを明らかにしました。
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