日時
2019年12月26日(木)16:00〜17:30
場所
吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
演者
岡部繁男(東京大学大学院医学系研究科)
演題
スパインシナプスのナノスケール解析
要旨
哺乳類の大脳皮質・海馬などの高次脳中枢において神経回路がどのように形成され、その性質が経験依存的に変化するのかを知ることは脳科学の中心的な課題の一つです。神経回路が機能を獲得する上で神経細胞間でのシナプス結合の形成・除去と機能調節が重要な役割を果たしています。私達の研究室ではシナプスの構造の可視化や分子動態の解析を行うことによって、神経回路形成と維持におけるシナプスの形態・機能変化の果たす役割についてこれまで研究を進めてきました。今回のセミナーでは、スパインシナプスの超微細形態の新しい解析手法とそれを利用したシナプス機能解析、スパインシナプス内部の分子動態の新しい測定手法とシナプス可塑性研究への応用といったトピックスについて説明します。形態と機能が密接に関連しながら進行する、脳内でのシナプス形成のダイナミクスを研究することの意義について理解を深めていただくことを目的としています。
世話人
山本亘彦
Tel: 06-6879-4636
E-mail: nobuhiko@fbs.osaka-u.ac.jp
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/seminar/seminar/docs/fbs-seminar-yamamoto-20191226.pdf