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Channel: 大阪大学大学院生命機能研究科
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第154回生命機能研究科研究交流会2017年1月25日(水)12時15分~13時講演:藤田 恵介(理化学研究所(QBiC)細胞動態計測研究グループ・ 特別研究員)

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【講演案内】

演者:藤田 恵介(QBiC 細胞動態計測研究グループ・ 特別研究員)

所属:理化学研究所(QBiC) 細胞動態計測研究グループ    

演題:「DNA上のRNAポリメラーゼの渋滞が細胞の個性を作る」   

要旨:

伝的に同じでかつ環境が同じでも、細胞には個性が現れます。
細胞個性はバクテリアの意思決定から哺乳類の発生まで、さまざまな
生命現象に必須であることが近年明らかになってきました。
さらに、転写頻度のゆらぎ(転写バースト)は細胞個性を生むことで
注目されていますが、なぜ転写頻度のゆらぎが起こるのかについては
よく分かっていません。今回、私たちはバクテリアの転写反応を
細胞外で再構築しmRNAを1分子イメージングすることで、このゆらぎは
RNAポリメラーゼ(RNAP)とDNAが原因であることを発見しました。
また、RNAPの1分子イメージング、原子間力顕微鏡画像撮影、
セルオートマトンモデルを用いたRNAPの運動シミュレーションを行うことで、
「転写頻度のゆらぎはDNA上で起こるRNAPの"渋滞とその緩和"
によって引き起こされること」を明らかにしました。本コロキウムでは、
細胞内でこの仮説を検証するための実験系についても議論します。


世話人:青木 高明
Tel :06-6872-4810
E-mail:t_aoki@riken.jp

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