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Channel: 大阪大学大学院生命機能研究科
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第153回生命機能研究科研究交流会2017年1月18日(水)12時15分~13時講演:小林 康(生命機能研究科 CiNet 大澤研究室 准教授)

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【講演案内】

演者:小林 康(生命機能研究科 CiNet 大澤研究室 准教授)

所属:生命機能研究科・視覚神経科学研究室(大澤研)    

演題:「脳幹神経活動と目の揺らぎでサルとヒトの心を読む」   

要旨:

行動で得られる予測報酬を最大化する学習則は「強化学習」と呼ばれていますが、ドパミン系と結合のある脳幹脚橋被蓋核(PPN)のニューロン活動と強化学習の関係について述べたいとおもいます。視野内のある一点を見つめているときでさえ、われわれの眼球は止まることなく、常に小さく揺らいでいます。この小さな揺らぎは「固視微動」と呼ばれ、われわれの意思とは無関係に起こると思われていました。わたしたちは最近固視微動の頻度が視覚情報の変化、随意的な眼球運動意思、報酬予測、脳幹PPNの神経活動によってダイナミックに変化することを発見しました。この研究より、「固視微動の計測」によって認知過程、意思決定、報酬予測などの「脳の状態を読み取れる」可能性が出てきました。現在、固視微動や瞬目などの計測で脳状態を読み取りながら、大脳への経頭蓋磁気刺激によって「脳を操作する研究」を始めていますので紹介させていただきます。


世話人:小林 康(生命機能研究科・大澤研究室 准教授)
Tel :06-6877-6805
E-mail:yasushi@fbs.osaka-u.ac.jp

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