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Channel: 大阪大学大学院生命機能研究科
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第132回生命機能研究科研究交流会2016年3月23日(水)12時15分~講演:大野悠子(生命機能研究科・D5)/川上慶(日本学術振興会特別研究員PD)

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 【講演案内】

演者: 大野 悠子

所属: 石井(浩)研究室・D5

演題: 「異数体初期状態に起きる細胞内応答の解析」

要旨:
染色体分配の部分的な失敗は染色体数が異常になった異数体細胞を生み出
します。体細胞分裂期にみられる染色体の異数性はガンの特徴としても知
られています。当研究室では分裂酵母を用いて特定の染色体の分配欠損を
誘導することに成功し、異数体になった直後に細胞で起きていることを新
たに解析しました。本講演ではその結果を、異数体になってからしばらく
経った後に増殖を続けている細胞と比較しながら議論したいと思います。


演者: 川上 慶

所属: 日本学術振興会特別研究員PD

演題: 「染色体をドメインとして制御する仕組みに関する研究」

要旨:
真核生物の染色体は、遺伝子の転写・発現が活発なドメインと不活発なド
メインが隣接しており、互いにせめぎ合っている。そのバランスが適切に
コントロールされることが、細胞や個体の環境適応、ゲノムの恒常性維持
に重要だと考えられる。今回、私たちは遺伝学的な手法を駆使し、不活発
な染色体ドメインの"拡がり"に異常を示す分裂酵母変異体の同定に成功
した。変異体の詳細な解析から、ヒストン修飾酵素複合体が、不活発な染
色体ドメインの拡がりに重要な機能を持つことが明らかになった。本発表
では、その結果について議論したい。

世話人氏名 : 石井 浩二郎  (生命機能研究科 特任准教授)
     Tel : 06-6879-4660
     Eメール : ishii@fbs.osaka-u.ac.jp





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