近年の生命科学の進展により、生命システムに関する膨大な情報を取得することが可能になってきた。ゲノム情報、トランスクリプトーム情報、生体分子構造情報、細胞や個体の時空間動態情報など、こうした生命情報ビッグデータの活用による新しい生命システムの理解や新しい疾患予防戦略、治療戦略が模索されている。しかしながら、膨大な構成要素を含む超複雑な生命システムから取得されたビッグデータは、人間が直感的に処理できる範囲を超えつつあり、より有効な情報処理手法や全く新しい研究アプローチが必要とされている。
本公開シンポジウムでは、生命情報ビッグデータに直面しているオミックス解析分野、バイオインフォマティクス分野、先端的バイオイメージング・マルチモーダル計測分野の研究者に加え、合成生物学、情報科学、計算機科学などの幅広い分野の研究者を一堂に会し、我が国における研究交流プラットフォームを形成するとともに、生命情報ビッグデータがもたらす新しい生命科学を展望する。
主催
日本学術会議
基礎生物学委員会・統合生物学委員会合同IUPAB分科会,生物物理学分科会,基礎生物学委員会・統合生物学委員会・農学委員会・基礎医学委員会・薬学委員会・情報学委員会合同バイオインフォマティクス分科会
共催
理化学研究所生命システム研究センター(QBiC)
後援
大阪大学大学院生命機能研究科
日時
2016年1月15日(金)13:00〜18:00
場所
大阪大学大学院生命機能研究科 生命システム棟2階セミナー室
参加費
無料
コーディネーター
永井健治(大阪大学) |
有田正規(国立遺伝学研究所) |
上田昌宏(大阪大学) |
講演
上田泰己(東京大学) | 「全細胞生物学の実現に向けて」 |
青木伊知男(放射線医学総合研究所) | 「MRI顕微鏡とマルチモーダル統合技術が生命科学にもたらすもの」 |
横田秀夫(理化学研究所) | 「多種画像処理による生命現象の解析」 |
小原雄治(国立遺伝学研究所) | 「地球上のゲノムをどこまで読んで、どう使うか」 |
丸山宏(統計数理研究所) | 「情報技術は科学の営みをいかに変えるか」 |
泰地真弘人(理化学研究所) | 「生きた生命を読みとるために、情報科学は何ができるか」 |
美宅成樹(豊田理化学研究所) | 「ゲノム配列の物理」 |
アクセス
http://www.qbic.riken.jp/integrated-biosciences/index.html#access
問い合せ
-
理化学研究所生命システム研究センター 広報担当
〒565-0874 大阪府吹田市古江台6-2-3
TEL: 06-6155-0113 -
大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻 上田昌宏
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-1
Website
http://www.qbic.riken.jp/integrated-biosciences/