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Channel: 大阪大学大学院生命機能研究科
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発達期大脳皮質の軸索経路形成におけるT-カドヘリンの役割

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図1.図1 大脳皮質における基本的神経回路
大脳皮質2/3層ニューロンと一部の深層ニューロンは反対側の大脳に軸索を投射して脳梁を形成する(赤)。それに対して、大部分の深層ニューロンの軸索は、ic (内包)を経て、同側の中脳(MB)、後脳(HB)、脊髄(Spc)などに投射する(緑)。大脳の中間帯(IZ)では、このように行き先の異なる軸索が特定のレーンを走行している。

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図2.中間帯(IZ)での軸索走行
入力線維(視床線維)は中間帯の最も皮質板よりを走行し、次いでT-cad陽性線維、Tag-1陽性線維の順にレーン分けされている。ただし、それぞれのグループで発現のオーバーラップがある。

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図3.T-cadの異所発現、内在T-cadのノックダウン実験
T-cadを本来発現しない2/3層ニューロンに発現させると、伸長方向を変化させ内包に向かうものが出現する(濃緑)。深層ニューロンでT-cadをノックダウンすると走行するレーンを外れてしまう。

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